オプトウェア |
これまでのホログラフィックメモリは構成部品が多すぎるなど光学系が複雑だったことを考慮して、簡素化・小型化を目指し、一般使用を現実的なものとすることを目標
具体的には「偏光コリニアホログラム記録再生方式」という偏光分離した信号光と参照光とを同軸配置し、1つの対物レンズでディスクに照射して記録・再生を可能にする。
これによりInPhase Technologies社と同じように、ディスク型のメディアが可能。 |
パイオニアと無機材質研 |
2色ホログラム記録と呼ばれる方法を採用。
具体的には、記録時に可視光(532nm)の信号光と赤外レーザー(850nm)の参照光の2種類のレーザー光を使う。読み出しは赤外レーザーによって行われる。可視光の信号光に当たらない限りはデータは消えることはないので、赤外レーザーでデータの非破壊読み出しが可能。記録時に可視光レーザーを使うが、外界の可視光には安定。データが安定保存できる。紫外線で初期化が可能(従来は熱処理などが必要だった)。
記憶メディアにはニオブ酸リチウムの単結晶素材を使用。
(装置に大掛かりなものが必要となりそうなので、市販向けが中心ではないか?) |
InPhase Technologies、Imation Corp、ルーセント社 |
市販に最も近い製品を開発中(2003年当たりの販売を計画)
"two-chemistry"システムという独自の感光性ポリマーの記憶メディア
化学変化する条件が異なる二種類の材料を混ぜあわせることで実現
一回だけ書き込み可能なディスク状のメディア
ディスクが回転駆動し、データを読み書き
(回転駆動部がないのがホログラフィックメディアの特徴だが、その分だけ検索方法が複雑になり、装置も大掛かりになりやすいため、市販向けの簡素化を目的として。) |
IBM、スタンフォード大学 |
IBMの研究開発のキャリアが長い。また、DARPAの計画してきた二大プロジェクトPRISMとHDSSに加わり、蓄積が多い。
液晶モジュレーター、CCDカメラなどの開発がかなり進んでいる
ホログラフィック記憶メディアの研究の幅が広い
主に感光性ポリマーに力を入れている
ポロライド社(Polaroid )の書き込み一回限りの感光性ポリマー
バイヤー(Bayer, a German chemical company)と共同開発した複数回書き込み可能な感光性ポリマー。 |
ロックウェル科学センター(国防と航空向けの開発) |
一般向けではなく、国防と航空向けの利用を計画
材料にはニオブ酸リチウム結晶を利用し、装置もacousto-optical-positioning
systemと独自のものである。 |