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Holographic Data Storage
/ Springer Verlag


ここまできた光記録技術―光記録産業の巨大化へ向けて
 /工業調査会


    最終更新日;2002/10/12
 

  
イントロダクション
半導体/磁気ディスクの裏に隠れてきた歴史
ホログラフィックメモリの仕組み・構成
記憶メディアに利用される材料は?
どこが研究開発をしている?&リンク集

 
■ホログラフィックメモリ
 - 記憶メディアに利用される材料は?

 ホログラフィックメモリの記憶メディアとして利用される材料には、主に以下の二つのグループがある。それぞれの素材の大きな特徴をいくつか挙げておく。


ニオブ酸リチウム(LiNbO3)
 無機単結晶素材
 古くからもっとも研究されてきたホログラム記憶メディア
 屈折率の変化で干渉パターンが記録される
 熱処理や、最近では紫外線などで初期化が行える

 コストがかかるため、家庭用のパソコンなどには向かない
 光の感度が弱い
 感じるダイナミックレンジ(周波数バンド)が狭い
感光性のポリマー
 コストが抑えられる。一般家庭向け。
 フォトクロミック分子から光化学分子まで種類が実に多様
 素材の化学変化による密度の変化など。光の吸収性などが変化する。これによって干渉パターンを記録。
 不可逆反応のものが多い。CD-Rのように書き込みは一回限りのものになるだろう。WORM (write-once/read many)。
 温度変化などに強く、データの寿命が長い



ホログラフィックメモリの仕組み・構成 どこが研究開発をしている?