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有機ELのすべて
/日本実業出版社


有機ELのはなし
/日刊工業新聞社

テクノタイムズ社


有機ELディスプレイ技術(月刊ディスプレイ増刊01/12)
/テクノタイムズ社

 


     最終更新日:2002/11/22
 

  
イントロダクション
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今後の課題と展望/リンク集

 
有機ELディスプレイ
 − イントロダクション



有機ELディスプレイの概要

 今のディスプレイは「薄型&フラット」がセールスポイントになっているが、じきにフラットではなくて「フレキシブル(flexible)」というのが流行るかもしれない。

 
有機ELディスプレイというのは、電気を光にかえる「エレクトロルミネッセンス(electroluminescence)」という現象を利用したディスプレイだ。ブラウン管とは違い、熱をほとんど出さないので消費電力が小さい。さらに自発光なので、液晶ディスプレイ(LCD)のように視野角の問題に悩まされることもない。しかも将来的には液晶よりも薄型が可能だ。

 なにより発光セルが固体からできているため(ソリッドステート、Solid State)、フレキシブルなディスプレイだって可能なのだ。これに関してはLCD(液晶)やプラズマディスプレイ(気体)が逆立ちしてもできっこない芸当だ。

 では、有機ELの発光原理はどのようなものなのだろう?また、フレキシブルな特徴は、どのようにして可能になっているのだろうか?そして有機ELディスプレイの実現までには、どのような課題があるのだろう?今回は、「有機ELディスプレイ」に焦点を当てることにしよう。


※「有機EL」という呼び方について
 国内の新聞等のメディアでは「有機EL(organic electroluminescence)」という呼び方が一般的。高分子研究などに関係している人では一部、低分子を使ったものが有機ELで、高分子を使ったものは「高分子LED」と厳密に区別する場合もある。なお、欧米では"OEL(organic electroluminescence)"という呼び方はせず、"OLED(organic Light Emitting Diode)"の方が一般的。このサイトでは基本的に有機ELという呼び方を使うことにするが、特に深い意味はない。



有機ELの基礎