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怒りのブレイクスルー 常識に背を向けたとき「青い光」が見えてきた
/ ホーム社




 

  
青紫色レーザーが可能にする次世代光ディスク
青色の候補は二つ - 期待の星、セレン化亜鉛
青色の候補は二つ - 「大穴」の窒化ガリウム
今後の展望とリンク集

 
青紫色レーザー - 究極の「青」はどうやって実現された?
 - イントロダクション


 2002年の2月、ソニー、パイオニア、フィリップスなど大手9社により、次世代大容量光ディスクの規格"Blu-ray Disc"が発表された。DVDやCDと同じ直径ながら片面で最大27GBと、DVDの5倍近くの容量が可能だ。

 読み出しの方法などが多少異なるが、CDやDVD、"Blu-ray Disc"も基本的なストレージ原理はたいして変わらない。大容量にするためには、ディスクにピット(小孔)を書きこんだり読んだりする光が小さいほどよいが、"Blu-ray Disc"でそれを可能にしているのが波長405nmの「青紫色レーザー」だ。

 青色LED&レーザーの開発は、日本の小さな企業の研究員だった中村修二氏によってほとんど完成された。しかし、風変わりな研究スタイルや逸話、昔の勤め先である日亜化学との特許裁判など、サイドストーリーばかりが有名になってしまった一方で、その実現がどれだけ困難だったかを知る機会はあまりない。

 そこでここでは、20世紀中には不可能だと言われていた半導体レーザー&LEDによる「青色」がどのようにして可能になっていったかにスポットを当て、具体的に見ていくことにしよう。



青色の候補は二つ - 期待の星、セレン化亜鉛