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CD‐ROM付 電子回路シミュレータ入門―描いた回路がすぐチェックできる
/講談社ブルーバックス


IC論理回路入門
/日刊工業新聞社

 



 

  
イントロダクション
論理ゲートの基本、NOTゲート
AND、OR、NAND、NORゲート
基本論理ゲートから回路を組み立てる1:比較回路と一致回路
基本論理ゲートから回路を組み立てる2:加算器
基本論理ゲートから回路を組み立てる3:フリップフロップ

 


論理ゲート
− イントロダクション


 電子計算機の様々な計算・判断それに記憶は、どのようにして行われているのだろうか?

 そういった処理は「論理回路」と呼ばれる部分によって実行されている。
論理回路が基礎を置いているのは、19世紀のイギリスの数学者ブール(George Boole)が考え出した「ブール代数」というものだ。それによると、理論表現は「真(TRUE)」または「偽(FAULSE)」のどちらかをとらなくてはいけないという。

 今の私たちなら、このことがトランジスタの状態(ON,OFF)に対応していると思いつくのは、そう難しくないかもしれない。しかし考えてみれば、この二つの表現から出発し、あれほど複雑な処理が可能になるとは、にわかに信じがたい。


 そこで今回は、論理式を実現するデバイス、つまり「論理ゲート」の性質について見てみよう。また論理ゲートを組みたてて、どのような計算・演算が可能になるかもいくつか取り上げよう。





論理ゲートの基本、NOTゲート