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    最終更新日:2003/04/04
 

  
イントロダクション
DNAチップとは
DNAチップ作成とナノテク
ラボ・オン・チップとは?
リンク集

 
■DNAチップ&タンパク質チップ
 −DNAチップとナノテクの関係

 DNAチップが医療現場で活躍するためには、チップの性能が向上することのほかにも、チップの価格が下がることが重要となる。従来のDNAチップは一枚数万円以上と現場で使用するにはあまりにも高価すぎるからだ。高性能で低コストなDNAチップを作成するためには、マイクロ流体工学コンビナトリアル合成、分子レベルでの操作など、幅広い技術が要求される。そのため、さまざまな分野の企業が自前のノウハウを活用すべくDNAチップ産業に参入している。

図.DNAチップの構造
DNAチップを作成するのにいかに多くの技術が注ぎ込まれているかが分かるだろう。

DNAチップの基板

 DNAチップの基板の作成には、半導体加工技術が利用されている。半導体業界では、リソグラフィーエッチングによってシリコン基板に電子回路を書き込んでいるが、DNAチップの基板制作でもこの技術が援用されている。


DNA分子の合成・貼り付け

 DNAチップの基板にはサイズの小さなDNA断片が貼り付けられているが、このDNAの用意の方法には主に二種類ある。一つ目は、mRNAから逆転写された相補性DNA(cDNA)で、二つ目は数十字程度の化学合成されたオリゴDNAである。
 これらのDNA断片を基板上にとりつけるには、あらかじめ用意されたDNA断片を一つずつピンの先端で貼り付ける「ピン法」と、基板の上でDNA断片を合成する「オンチップ合成」とがある。また最近では、家庭用プリンタなどでも使用されているインクジェット技術を使用して、より正確な位置にDNA断片を貼り付ける技術も研究されている。

 DNAチップ製造技術(インクジェット技術) - キャノン


DNA分子の検出

 DNAチップの発現パターンを測定するためには、DNA断片に取り付けられた蛍光体をレーザーなどで検出するという方法が一般的である。しかし、この方法では検出器などがおおがかりで高価になるという欠点がある。そこで蛍光体ではなく、対をつくったDNA鎖だけに導電性の分子を結合させて、電気信号として発現パターンを読み取るという手法も研究されている。

 電流検出型DNAチップについて - 東芝



DNAチップとは ラボ・オン・チップとは?