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     最終更新日:2002/12/12

いちばん身近な表計算ソフトでカオスの世界が体験できる
『カオスとフラクタル Excelで体験』
臼田昭司著、他/オーム社

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いちばん身近な表計算ソフトでカオスの世界が体験できる

 バタフライ効果などという言葉があるように、カオスの世界では初期値のわずかな違いによって、未来像はまったく違ったものになってしまう…。カオス関連の本を読んだことのある人ならこのことはよく知っているだろうが、数値的に自分で確かめてみた人はあまり多くないだろう。この本はカオス世界をパソコンを使って体験させてくれる。しかも必要なソフトは、ほとんどのパソコンにプリインストールされているExcelでO.K.。Excelも遊べるソフトだと実感させてくれる良書。ロジスティック写像などに始まり、二重振り子やフラクタル模様、マンデルブロー集合など、Excelで体験できるような題材が豊富に散りばめられている。

 ところで、基本的にカオス現象は非線形微分方程式のかたちで表されるが、これをExcelでそのまま解くことはできない。そのため数値的に解けるようなかたちに変形してやる必要があるが、そういったテクニックをやさしく解説してくれている。

 また、本書の後半では計算量が多くなるためにExcelのマクロを使う必要があるが、普段マクロを使わない人には少々難しいかもしれない。しかし、ここでマクロの使い方を覚えてしまえば、この本に載っていないカオス現象や自己組織化現象などにも応用できるので、少し気合を入れてみるのもよいかも。

 下に紹介しているCGは、この本を参考に作成したもの。Excelでこんな絵が描けるのをはじめて知った人が多いのでは…。

それぞれ…
A.マンデルブロー集合
B.楓の葉のフラクタル模様
C.「カオスの縁」
D.ローレンツアトラクター
E.ジャパニーズ・アトラクター


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