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   last update; September 13, 2002

幅広い「自己組織化」の学問をざっと一望
自己組織化とは何か 生物の形やリズムが生まれる原理を探る
都甲潔 江崎秀 林健次 / 講談社ブルーバックス

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 幅広い「自己組織化」の学問をざっと一望

 考えてみれば、自然と雪の結晶が出来あがったり、種から秩序だった植物が現れたりと、世の中には無秩序な方へ進んでいくという「エントロピー増大の法則」に反していそうな現象がたくさんあるじゃないか。そんな疑問は誰しも持つところ。

 この本では、そういった現象もエントロピー増大の法則に反してはいないことを親切に解説することからはじまり、細胞膜、脳や心臓のリズム、人工生命、そしてマイクロマシンや分子デバイスなどに話題を広げている。またカオスや複雑系との関連についても述べている。

 自己組織化に関しての本は、いわゆる「超大作」が何冊か出版されているが、気軽に読むにはちょっとつらいところ。この本は、自己組織化の理論について広い範囲を、お手軽にざっと一望できるのでありがたい。自己組織化に興味があって、どの本を読もうか迷っているのだったら、まずはこの本からはじめてみよう。



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