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わかる半導体セミナー トランジスタを完全に理解できる本 / CQ出版


定本 トランジスタ回路の設計―増幅回路技術を実験を通してやさしく解析
/CQ出版


図解でわかる電子回路―トランジスタ、コンデンサから論理・演算回路のしくみまで
/日本実業出版社



 

  
イントロダクション
トランジスタ誕生から集積回路への利用
トランジスタを理解するための前知識
MOS FETの仕組み
バイポーラトランジスタの仕組み
CMOSの仕組み

 
トランジスタ
 - イントロダクション

 今ではコンピュータとトランジスタは切っても切れない関係にある。ただ、もともとはトランジスタはコンピュータと別のところから生まれてきた。物語の始まりは1947年で、米ベル研の研究員ブラッテン、バーディンらが今のトランジスタの元となる点接触型のトランジスタを発見した。後にショックレーも加わり、今の形のトランジスタが完成された。それまでコンピュータに使われてきたスイッチングデバイスは真空管だったが、トランジスタは完全にその座を奪うことになった。

 トランジスタは現在のエレクトロニクス製品のほとんどに含まれており、重要な基礎を成している。またコンピュータの基本的な機能、例えば論理式・数式の評価、情報の蓄積などもトランジスタ一つ、もしくは複数から構成されている。

 トランジスタの役割の一つは「スイッチ」のようなもので、OFFなら電流を流さず、ONなら電流を流すといったものだ。また、トランジスタはハイファイシステムのアンプとまったく同様に、小さな入力信号を忠実に拡大する「増幅器」としての役割をもっている。

 このようにトランジスタはエレクトロニクス製品の最も主要なパーツであるにもかかわらず、ある人の目にはいくらかミステリアスな物体のように映るかもしれない。このサイトでは何度もトランジスタが当たり前のように登場するので、このページではトランジスタの基礎について見てみることにしよう。




トランジスタ誕生から集積回路への利用