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電子ペーパーがわかる本―紙のように薄いディスプレイ
/工業調査会



 

  
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■電子ペーパー、電子インク
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 パソコンなどで新聞紙や雑誌が読めるようになったのはずいぶん昔のこと。さらに今では、本誌が手元に届く前に、本誌そっくりなpdfファイルを購読可能なサイトも少なくない。

 ところがそんな時代になっても「紙」の新聞や雑誌はいっこうに姿を消す気配はない。ノートパソコンやPDAをもっている方ならお分かりだろうが、それらは紙の新聞や雑誌と比べて、とにかく面倒くさいのだ。例えば、雑誌などをちょっと見たいだけなのに、電源を入れて長く待たされたり、屋外環境で見やすい角度を探すため、液晶ディスプレイをせわしなく傾けたりしなければならないというのは、いかにも面倒くさい。

 しかし、紙という媒体では、持ち運べる情報量はたかが知れていて、ますます進む情報化社会で、何かと不都合が生じてくる。こういった新聞や雑誌を表示するのに、何かよい媒体はないものだろうか?

 その有力な候補となりそうなのが「
電子ペーパー」である。この電子ペーパーというのは、10分の数ミリ程度の厚さしかなく、電気的な手段でデータの表示・消去が可能なディスプレイである。見た目はクリアファイルの中に紙が挟まれているかのようで、液晶ディスプレイなどと比べても非常に見やすい。しかも、軽くて消費電力も小さいときている。

 数年後には、定期購読している雑誌をネットからダウンロードして電子ペーパーで読むというのが当たり前になっているかもしれない。そこで今回は、数年後には市場に出回だろうこの電子ペーパーについて焦点を当てることにしよう。




電子ペーパーのショート・ヒストリー