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量子テレポーテーションと不落の量子暗号


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 1. まず送信者のアリスは、受信者のボブにあらかじめ、「量子の絡み合い」の状態の粒子のペアBとCを渡しておきます。そのためBとCの量子的な情報は反対の状態にあります。(図では上下の関係で表してある)

 2. 次にアリスが送信したい情報の粒子Aに対して、新たに粒子Bを絡み合いの状態にします。

 3. これによって、BはAの量子的に対称な情報をもつことになります。ただしこの操作によって、AとBの2つの粒子のペアは、不確定性原理のとおりに量子的な情報は失われてしまいますが、その際に、Bとはじめに絡み合っていたCには、Bと反対の情報、つまりAの情報が移されるというわけです。

 2つの粒子だけではテレポーテーションが不可能だったところを、このように量子的な情報の「運び屋」としてBを利用することが非常に重要になってくるのです。

 こうして、アリスの手元にあった粒子Aの情報は、ボブの手元の粒子Cに「量子テレポーテーション」させられるというわけです。

 また、これがアリスの手元の情報が残せないと言われる理由です。A、B、Cの粒子は物理的にどれだけ離れあっていても、絡み合った瞬間に情報が送られるため、見た目上は光速を超えていても、光速を超えれないというアインシュタインの法則にも反してはいないのです。



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